BOOK / カラーフィールド 色の海を泳ぐ
¥3,800
SOLD OUT
カラーフィールドは1950年代後半から60年代にかけてアメリカを中心に発展した抽象絵画の傾向です。
大きなカンヴァス一面に色彩を用いて場(=フィールド)を創出させることで、広がりある豊かな画面を作り出しました。
DIC川村記念美術館で開催された「カラーフィールド 色の海を泳ぐ」は、このカラーフィールド作品の収集で世界的に知られるマーヴィッシュ・コレクションより、関連する作家9名に焦点をあて、1960年代以降の出色の作品を紹介する本邦初の展覧会です。
彼らは、色彩と絵画の関係を各々の方法で模索し、その過程で多くの作家が独自の描画に至りました。変形的な外形を持つシェイプト・カンヴァスの使用や、絵具をカンヴァスに染み込ませるステイニング技法、あるいはスプレーガンの噴霧で色を蒸着させる画法など、従来では考えの及ばなかった手法を考案し、絵画に新たな地平を切り拓いたのです。
こうして創出された空間を満たす大画面と、そこで展開される様々な色彩についての思考は、今なお見るものの感覚や想像力を刺激してやみません。作品が体現する色の世界、その海を泳ぐ私たちは、色の波に身をまかせ、溺れ、時に抗いながら、絵画と色彩の無限の可能性に出会うでしょう。
色の海を泳ぎきった先には、きっと、私たち自身の中にある彩り豊かで、高潔な、けれど同時に暗く、黒いものをも包む、美しい地平を感じとっていただけるのではないでしょうか。
展覧会図録となる本書では、出品作の図版のみならず、カラーフィールドにまつわる充実したテキストを収録するなど、資料性も高い一冊。カラーフィールドの魅力と出会い、その世界に存分に浸れることができるでしょう。
カラーフィールド 色の海を泳ぐ
2022年3月19日〜9月4日
DIC川村記念美術館
テキスト:サラ・スタナーズ、加治屋健司、前田希世子
デザイン:田中せり、鈴木壮一
仕様:23 x 26 cm/192ページ/上製本
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